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それにしても、愛って何?

なぜ満たされないのだろう?
「愛している」。
よく出会った人達に言われるが
そもそもこれは、どういう意味なのだろう?
愛について、ベンジャミン・ディズレィリは、
「私たちは愛するために生まれた。それが存在の本質であり、唯一の目的である」といった。

存在の中心にあるのが親密さで、親密さの中心にあるのが愛だ。

私たちは根本的かつ永続的に他の人々と結ばれている、と感じていたい。
私たちは愛があるから気分がよくなり、愛があるから長生きでき、
愛があるから正しくふるまえる。
両親と兄と妻が殺されたナチスの強制収容所で、ビクトール・フラン
クルが「裸の存在」と呼んだ状態にまではぎとられてもなお、生きていたいと思ったのは、失われたも
のへの愛と、可能性に賭ける愛があったからだという事実を、自らの経験で知った。

その後も生きたフランクルは作家や精神科医として活動し、絶望している患者に働きかけて理性を取りもどさせ、自殺を防いだ。
フランクルは「夜と霧」で次のように書いている。


「個々の人間を区別し、その存在に意味をもたらしている独自性や個性といったものは、
創造的な仕事だけでなく、人間の愛についてもあてはまる。
ある人を別の人に置きかえるのが不可能であるとわかるとき、
彼の存在の責任が明らかになる……自分を優しく待っている人がいることや、
まだ仕上げていない仕事が残っていることに対して、自分が負っている責任に気づくようになった人は、
自分の生命を放棄することなど絶対にできないだろう。
自分が存在するのは『なぜ」か、彼はわかったのだから……」

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